着実に進化を遂げているといわれるのが、日本の医療です。経済大国といわれるようになってからも、紆余曲折はありながらも、躍進を続けてきました。以前までは病気を治療することが「医療」でしたが、最近では病気を引き起こすとされるストレスなどの原因を取り除く、心にも視点を置いた医療が重視されてきています。

日本人は常に緊張している民族だと言われています。周囲の目・規則など守るべきルールを多く教えこまれ、ほんの小さな気のゆるみも許せないような堅苦しい思いをしている人がたくさんいます。ずっと長い間、多くのプレッシャーの中にいるのです。そんな中において、ワークライフバランスという言葉が盛んに取り上げられてきています。ワークライフバランスとは、仕事と家庭との両立を意味しており、いわゆる会社人間をなくしていこうとするものです。朝から晩まで会社にいることにより、残業代は手にするものの、心と身体のバランスを崩してしまうという人の存在も取り上げられています。仕事を能率よく行い、早く自宅に帰ることによって、家事や育児に参加することができるようになります。このことについては、女性の家事や育児への負担を軽減することにつながるとして、結果として、余裕の時間が生まれた女性が仕事をすることになり、思わぬ効果が期待できるといえます。高齢化社会が進行する日本にとっては、労働力の確保という点から、女性やシニア世代の活躍に大きな期待が寄せられています。